本ページはプロモーションが含まれています。
ブルンストロームステージ(BRS)の覚え方に悩んでいませんか?
「ステージ表を丸暗記したけど、いざ患者さんの前に立つと頭が真っ白になる……。」
そんな経験、1年目はほぼ全員が通る道です。
この記事では、暗記に頼らずBRSを自然に使いこなせるようになる3つのポイントを、臨床経験をもとにわかりやすく解説します。
読み終えたら、明日の臨床でそのまま実践できます。
この記事を読むと、暗記しなくてもブルンストロームステージの要点を理解すれば自然と頭に入り、すぐに実践することができます。
実はブルンストロームステージの評価でやっていることは非常にシンプルです。

へぇ~そうなんだ。早く教えてよ。

ほな、一緒にみていこか。
ブルンストロームステージを暗記しないで覚えるには、3つのポイントがあります。
1.運動麻痺が起きると、「なぜ動かなくなるのか」のメカニズム
2.上肢・下肢・手指、それぞれの評価をどのステージから始めるか
3.臨床現場でそのまま使えるBRS評価の流れ(フローチャート付き)
※丸暗記は不要。「なぜそうなるのか」を理解すれば、自然と頭に入ります。
\臨床に通じる運動学を極める!/
→リハビリの基礎である運動学の理解促進の一冊
\1年目でBRSに迷ったら手元に置きたい一冊/
→臨床評価の正確性アップ!
\無料の動画も多数!/
→コスパ最高の勉強ができる!
ブルンストロームステージ(BRS)が評価する「分離運動」とは何か?

運動麻痺が起きると「随意運動」がどう変わるのか
脳卒中などで運動麻痺が生じると、筋力が落ちるだけではありません。
「手を開きたい」と思っても、腕全体が屈曲パターンでしか動かせなくなる、つまり選択的な随意運動(分離運動)が障害されます。
たとえば、「足首だけ反らしたい」のに膝も一緒に曲がってしまうのは、分離運動が出ていないからです。
ブルンストロームステージは、この「どれくらい分離して動かせるか」の回復段階を1〜6の6段階で評価するものです。

6段階で運動麻痺を評価してるんだ~。

運動麻痺をより詳細に知るためには、
運動麻痺が起こるとどうなるかを、イメージしていこか。
運動麻痺が起きると、随意運動(自分がこう動かしたいと指令を出してもその通りに動かないこと)が障害されてしまいます。
しかし、脳は複数のネットワークを形成しているので、実際の病態はもっと複雑です。
●運動麻痺×感覚障害
●運動麻痺×高次脳機能障害
●運動麻痺×自己意識
〇運動麻痺でなぜ動かないのか?の理由がわかります。
▶臨床現場で直面する「なぜ動かない?」の壁:【臨床に役立つ脳科学】運動麻痺の「なぜ?」を解明する勉強法と実践ガイド|ヤマ脳勉強ブログ
▶「なぜ脳の病気で手足が動かなくなるの?」脳科学から運動麻痺を理解する|noteぷぴぽ@脳科学が大好物な脳卒中認定理学療法士
共同運動・分離運動とステージの関係を押さえよう

※表を「覚える」のではなく、「ステージが上がるほど分離運動が出てくる」という一本の軸で理解しておけば十分です。
望月 久:神経・筋系.標準理学療法学 専門分野 理学療法評価学 第2版より引用

そっか~。
運動麻痺が生じると屈曲パターンとか、伸展パターンとかの動きしかできなくなるってことか。

運動麻痺が生じると選択的な随意運動(分離運動)が障害されてしまうねんな。
例えば、足関節背屈をしようとしても膝関節も一緒に屈曲してしまうとか。

なるほど。
ブルンストロームステージをよくみると、ステージごとに選択的な随意運動(分離運動)ができるのかを評価しているのがわかるね。
〇ブルンストロームステージ上肢・下肢・手指の評価用紙を確認できます。
▶Brunnstrom Stage評価表(脳梗塞リハビリSSP高松)
\運動学を勉強したいに最適!/
・わかりやすさ:★★★★★
・定価:\15,400
・概要:A4判/664頁/カラー
\運動学の決定版!/
・わかりやすさ:★★★★★
・定価:\13,750
・概要:A4判変/864頁/カラー
BRS評価は「どこから始めるか」が9割

モノゴトには理解しやすい順番が存在しています。
ブルンストロームステージ(BRS)でも同じです。

上肢はステージⅢ、下肢・手指はステージⅣからスタートする理由
ブルンストロームステージの評価で迷いやすいのが「どのステージから確認すればいいか」という点です。
答えはシンプルで、次の2点を最初の基準にします。
上肢BRS
↓
ステージⅢ(十分な共同運動が出現):肩関節の屈曲自動運動が可能かを確認
下肢と手指BRS
↓
ステージⅣ(分離運動が一部出現):足関節背屈、手指伸展が可能かを確認
理由は「重症か軽症かを素早く判断できるから」です。
上肢であればステージⅢで共同運動の有無を確認してから、ⅢよりStageが低い(Ⅰ・Ⅱ)or 高い(Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ)かへと分岐できます。
下肢と手指は分離運動の出現するステージⅣから始めると、評価の流れが自然につながります。
ひとつの基準点を持つことで、評価がブレなくなります。
・上肢ステージⅢ→Ⅰ、ⅡとⅣ、Ⅴ、Ⅵへ
・下肢と手指はステージⅣ→Ⅰ、Ⅱ、ⅢとⅤ、Ⅵへ
臨床ですぐ使えるBRS評価の流れ【上肢・手指・下肢】
実際に各項目ごとに臨床現場ですぐに使えるBRSの評価の流れをみていきましょう。
BRS上肢:「バンザイ動作」で素早く判断する
上肢の評価でみるポイントは、実はバンザイがどこまでできるかだけです。
声かけは「両手を挙げてみてください(挙げようとしてみてください)」で十分です。

バンザイはできないが、麻痺側大胸筋が収縮→ステージⅡ
・関節運動が確認できない時は、麻痺側大胸筋を触診しておきましょう。
バンザイが90°しかできない→ステージⅣ
・次は、肘関節90°屈曲し、脇につけた状態で前腕の回内・外運動が可能か確認しましょう。
(ステージⅣのその他の検査→腰に手を回し、手背を背中につける動作。)
バンザイが180°可能→ステージⅤ
・次は、肩関節屈曲90°の状態で前腕の回内・外を評価しましょう。
(ステージⅤのその他の検査→肘関節伸展・前腕回内位で肩関節外転90°)
※この中でどれか一つでも可能であればステージⅤです。
ステージⅥは、ステージⅤの3つのテストが可能であれば、スピードテストを行います。
左右差をみるのがポイントです。
健側から開始し、患側の動きの精度と速度を評価します。
■屈曲共同運動スピードテスト
↓
①大腿部の上に手を置いてもらいます。
②肘を屈曲し、手であごを触り大腿部に戻す動作をできるだけ速く5秒間反復します。
別法(難易度高め)
↓
①肩に手を置いもらいます。
②そのまま手を上に挙げて、肩に触れる動作を5秒間できるだけ速く反復してもらいます。
■伸展共同運動でのスピードテスト
↓
①大腿の上に手を置きます。
②患者の両膝の間に検査者の手を置きます。
③自分の大腿と検査者の手を交互に5秒間できるだけ速く反復してもらいます。
上肢のステージがⅠでも、肩甲帯挙上(肩をすくめる動作):僧帽筋上部の筋収縮が残っていることがある。
【理由】
僧帽筋は、副神経(第11脳神経)支配のため、皮質脊髄路が障害されても残存していることがあります。
患者さんにとって、「麻痺側の肩が少し動かせる」という体験は、意識や注意を向けることにもつながり、モチベーションの維持にも直結します。
評価時には必ず確認しましょう。
ブルンストロームステージ上肢の重症者と軽症者への臨床実践法について詳しく解説しています。
▶【実録】ブルンストロームステージ上肢の臨床実践法|ヤマ脳勉強ブログ
手指BRS:「グーパー動作」で分離運動の出現を確認する
手指はグーパーの動作を基準に評価します。
声かけは「手をグーパーしてみてください」、「私の手を握ろうとしてみてください。」でOKです。

※評価は必ず左右差を比較しながら実施します。可動範囲だけでなく、スピードの左右差もチェックすると判別精度が上がります。
グーパーが全くできない場合は、麻痺側の前腕屈筋群を触診しておきましょう。
ステージⅡかⅠの判断がより正確にできます。
グーパーで伸展が少しでも可能→ステージⅣ
(その他の評価は、横つまみが可能で母指の動きで離せる。)
グーパーで完全伸展が可能→ステージⅤ
(その他の評価は、対向つまみが可能、円柱握りまたは玉握りが可能かどうか。)
※この中でどれか一つでも可能であればステージⅤです。
手指のBRSの評価は、両手で実施し、動きの可動範囲とスピードの左右差をみておくと判別がより正確になります。
ステージⅥは、ステージⅤ3つの全ての課題と手指運動が個別に可能な状態かを評価します。

手指運動が個別に可能な状態ってどうやって評価すればいいの?

いつも評価しているのは、パーの状態から指を閉じたり開いたりの運動ができるかを見てるで。手の固有の筋(骨間筋など)の働きをみるわけやな。
これも左右差を確認していくのが大切やで。
下肢BRS:「足関節背屈」を軸に立位評価まで展開する
下肢は足関節背屈が可能かどうかを最初の基準にします。
声かけは「足首を反らしてみてください」です。


なんか下肢の評価だけ多い気がするけど、なんでなの?

下肢の評価は、足関節の他に評価の視点が多いことや立位で行う評価がステージⅤ以降であるからやな。
そんなに心配せんでも大丈夫やで。
ステージⅡかⅠの判断は、レイミステ反応をみます。これは、非麻痺側下肢を内転や外転した際に、麻痺側下肢の内転筋に収縮があるかどうか連合反応をみることです。
立位で患側下肢を少し前に出し、膝関節伸展位のまま足関節背屈が可能→ステージⅤ。
(その他の評価は、立位で股関節伸展位のまま膝関節屈曲が可能かどうか。)
ステージⅥは、骨盤挙上による可動域以上に股関節外転が必要になります。さらに下腿の内外旋は、足の内がえしと外がえしを最終可動域まで努力的に行ってもらい、下腿近位部を触診しながら左右差を確認すると判別がしやすくなります。
下肢のステージⅢの股・膝関節屈曲と足関節背屈の共同運動が可能かどうかは、急性期と回復期・生活期で少し変わります。
急性期の場合、痙性が十分に高まっていないことが多く、弛緩性麻痺であることが多いです。そのため、足関節背屈を伴う共同運動が出現しないケースがあります。
この時期はステージⅢの判断に股・膝関節屈曲が明確に出ているかを優先して確認しましょう。
\1年目でBRSに迷ったら手元に置きたい一冊/
→臨床評価の正確性アップ!
・臨床貢献度:★★★★★
・定価:\4,180
・概要:B5/140頁/web動画50分
\無料の動画も多数!/
→コスパ最高の勉強ができる!
BRS評価で終わりにしない:ADL場面での使用につながっているか

BRSのステージが上がっても、それだけで「リハビリの成果が出た」とは言えません。
患者さんが実際のADL(日常生活動作)でその手や足を使えているかどうか、ここまでみて初めて評価が完結します。
特に次のような患者さんは、BRS評価に加えて必ずADL場面での観察を行いましょう。
■麻痺側の手を動かすのに強い努力を要する
■「動かそう」と思ってから実際に動くまでにタイムラグがある(運動主体感の問題)
■触圧覚の感覚障害があり、力加減が難しい など
運動麻痺は「手が動かない」という一面だけでなく、感覚障害・高次脳機能障害・身体所有感・運動主体感など、複数の病態が絡み合っています。
BRSの数字だけを追うのではなく、「なぜ日常で使えていないのか」を考える視点がセラピストとしての本質的な力になります。

実際の動きがスムーズでも患者さん自身が違和感を感じている場合があるってことか。

運動麻痺って、ただ手が動かなくなるだけじゃなくて、感覚障害や失認、身体所有感や運動主体感など、色んな病態が組み合わさっていることを知っておく必要があるで。
〇なぜ運動麻痺で動かなくなるのかをわかりやすくまとめています。
▶運動麻痺の「なぜ?」を脳科学で解き明かす:【臨床に役立つ脳科学】運動麻痺の「なぜ?」を解明する勉強法と実践ガイド|ヤマ脳勉強ブログ
▶なぜ動かないのか?運動を阻害する3つの要因:運動麻痺の回復を正しく理解する:Brunnstrom Stageと”動かない理由”を脳科学で読み解く!|ヤマ脳勉強ブログ
リハビリの成果=ADLでどれだけ活用できているのか。
この視点を忘れないことが重要です。
\1年目でBRSに迷ったら手元に置きたい一冊/
→臨床評価の正確性アップ!
\無料の動画も多数!/
→コスパ最高の勉強ができる!
まとめ:ブルンストロームステージは「理解して使う」ことで臨床の解像度が上がる

今回のポイントを3つにまとめます。
1.BRSは「分離運動がどこまで出ているか」を段階的に評価するもの
ステージ表を丸暗記するのではなく、「共同運動→分離運動」という回復の流れを理解しておく。
2.評価の起点を決めれば迷わない
上肢はステージⅢ(バンザイ動作)から、下肢・手指はステージⅣ(背屈・伸展)から判断を始める。
3.BRS評価はADL活用とセットで考える
ステージが上がっても日常で使えていなければ、まだ課題が残っている。感覚障害や運動主体感の問題も視野に入れて評価する。
この記事を読んで、インプットするだけでは臨床は何も変わりません。
読んで「なるほど」で終わらず、明日の担当患者さんで一つ試してみることが最も重要です。
BRSの実際の評価場面をさらに詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてみてください。
▷【実録】ブルンストロームステージ上肢の臨床実践法|ヤマ脳勉強ブログ
▷【実録】ブルンストロームステージ手指の評価で迷わない:重症度別・臨床実践ガイド|ヤマ脳勉強ブログ
▷【実録】ブルンストロームステージ下肢が歩行に直結する理由:評価の落とし穴と臨床実践のコツ|ヤマ脳勉強ブログ
\1年目でBRSに迷ったら手元に置きたい一冊/
→臨床評価の正確性アップ!
\無料の動画も多数!/
→コスパ最高の勉強ができる!
以上、ヤマでした~。
フォローやシェアをしていただけると更新を見逃しません。
また、コメントをしていただけると非常に励みになります。
よろしくお願いいたします。



コメント