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運動麻痺の詳細に欠かせないのが、ブルンストロームステージですが一覧表をみて覚えていませんか?
それ、暗記しなくてもブルンストロームステージの要点を理解すれば自然と頭に入り、すぐに実践することができます。
実はブルンストロームステージの評価でやっていることは非常にシンプルです。

へぇ~そうなんだ。早く教えてよ。

ほな、一緒にみていこか。
ブルンストロームステージを暗記しないで覚えるには、3つのポイントがあります。
・運動麻痺が起きるとは、どういうことかを理解する
・ブルンストロームステージの理解する順番を知る
・ブルンストロームステージの評価の流れを理解する
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ブルンストロームステージ(BRS)では何をみているか?

最初に、ブルンストロームステージでは何をみているのかを知る必要があります。

え~と、運動麻痺をみているんでしょ?

運動麻痺をもっと詳細に知らないとあかんな。
運動麻痺が起こるとどうなるかを、イメージしていこか。
運動麻痺が起きると、随意運動(自分がこう動かしたいと指令を出してもその通りに動かないこと)が障害されてしまいます。
しかし、脳は複数のネットワークを形成しているので、実際の病態はもっと複雑です。
●運動麻痺×感覚障害
●運動麻痺×高次脳機能障害
●運動麻痺×自己意識
〇運動麻痺でなぜ動かないのか?の理由がわかります。
▶臨床現場で直面する「なぜ動かない?」の壁:【臨床に役立つ脳科学】運動麻痺の「なぜ?」を解明する勉強法と実践ガイド|ヤマ脳勉強ブログ
▶「なぜ脳の病気で手足が動かなくなるの?」脳科学から運動麻痺を理解する|noteぷぴぽ@脳科学が大好物な脳卒中認定理学療法士
ブルンストロームステージは、選択的な随意運動(分離運動)の発現の程度を段階づけています。

望月 久:神経・筋系.標準理学療法学 専門分野 理学療法評価学 第2版より引用

そっか~。
運動麻痺が生じると屈曲パターンとか、伸展パターンとかの動きしかできなくなるってことか。

運動麻痺が生じると選択的な随意運動(分離運動)が障害されてしまうねんな。
例えば、足関節背屈をしようとしても膝関節も一緒に屈曲してしまうとか。

なるほど。
ブルンストロームステージをよくみると、ステージごとに選択的な随意運動(分離運動)ができるのかを評価しているのがわかるね。
〇ブルンストロームステージ上肢・下肢・手指の評価用紙を確認できます。
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どのステージから理解するのがいいのか

モノゴトには理解しやすい順番が存在しています。
ブルンストロームステージ(BRS)でも同じです。

上肢BRS
↓
ステージⅢ(十分な共同運動が出現):肩関節屈曲自動運動が可能か
下肢と手指BRS
↓
ステージⅣ(分離運動が一部出現):足関節背屈、手指伸展が可能か
理由は、評価の流れがスムーズに移行できるからです。
・上肢ステージⅢ→Ⅰ、ⅡとⅣ、Ⅴ、Ⅵへ
・下肢と手指はステージⅣ→Ⅰ、Ⅱ、ⅢとⅤ、Ⅵへ
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暗記しないブルンストロームステージ評価の流れ
実際に各項目ごとに臨床現場ですぐに使えるBRSの評価の流れをみていきましょう。
ブルンストロームステージ(BRS)上肢

評価すべき点は、バンザイをしてもらい、それを分析するだけです。
図2のようにバンザイがどれくらい可能かを判断しながら評価を進めていきます。
声かけは、
「バンザイをして下さい」
「両手を挙げて下さい(挙げようとしてみて下さい)」で大丈夫です。
バンザイはできないが、麻痺側大胸筋が収縮→ステージⅡ
・関節運動が確認できない時は、麻痺側大胸筋を触診しておきましょう。
バンザイが90°しかできない→ステージⅣ
・次は、肘関節90°屈曲し、脇につけた状態で前腕の回内・外運動が可能か確認しましょう。
(ステージⅣのその他の検査→腰に手を回し、手背を背中につける動作。)
バンザイが180°可能→ステージⅤ
・次は、肩関節屈曲90°の状態で前腕の回内・外を評価しましょう。
(ステージⅤのその他の検査→肘関節伸展・前腕回内位で肩関節外転90°)
※この中でどれか一つでも可能であればステージⅤです。
ステージⅥは、ステージⅤの3つのテストが可能であれば、スピードテストを行います。
左右差をみるのがポイントです。
健側から開始し、患側の動きの精度と速度を評価します。
■屈曲共同運動スピードテスト
↓
①大腿部の上に手を置いてもらいます。
②肘を屈曲し、手であごを触り大腿部に戻す動作をできるだけ速く5秒間反復します。
別法(難易度高め)
↓
①肩に手を置いもらいます。
②そのまま手を上に挙げて、肩に触れる動作を5秒間できるだけ速く反復してもらいます。
■伸展共同運動でのスピードテスト
↓
①大腿の上に手を置きます。
②患者の両膝の間に検査者の手を置きます。
③自分の大腿と検査者の手を交互に5秒間できるだけ速く反復してもらいます。
上肢のステージがⅠの場合でも、肩甲帯挙上(僧帽筋上部の筋収縮)が生じることがあるので、ここを評価しておく必要があります。
【理由】
僧帽筋の神経支配は副神経(第11脳神経)で皮質脊髄路とは違う経路であるため、残存していることが多いからです。
患者は、上肢が動かせないと落ち込みますが、僧帽筋で肩をすくめるだけで、麻痺側の肩を動かせるので、意識や注意を向けることができモチベーションの維持にもつながります。
ブルンストロームステージ上肢の重症者と軽症者への臨床実践法について詳しく解説しています。
▶【実録】ブルンストロームステージ上肢の臨床実践法|ヤマ脳勉強ブログ
ブルンストロームステージ手指

評価すべき点は、手をグーパーをしてもらい、それを分析していくだけです。
図3のようにグーパーががどれくらい可能かを判断しながら評価を進めていきます。
声かけは、
「手をグーパーしてみてください。」
「私の手を握ろうとしてみてください。」で大丈夫です。
グーパーが全くできない場合は、麻痺側の前腕屈筋群を触診しておきましょう。
ステージⅡかⅠの判断がより正確にできます。
グーパーで伸展が少しでも可能→ステージⅣ
(その他の評価は、横つまみが可能で母指の動きで離せる。)
グーパーで完全伸展が可能→ステージⅤ
(その他の評価は、対向つまみが可能、円柱握りまたは玉握りが可能かどうか。)
※この中でどれか一つでも可能であればステージⅤです。
手指のBRSの評価は、両手で実施し、動きの可動範囲とスピードの左右差をみておくと判別がより正確になります。
ステージⅥは、ステージⅤ3つの全ての課題と手指運動が個別に可能な状態かを評価します。

手指運動が個別に可能な状態ってどうやって評価すればいいの?

いつも評価しているのは、パーの状態から指を閉じたり開いたりの運動ができるかを見てるで。手の固有の筋(骨間筋など)の働きをみるわけやな。
これも左右差を確認していくのが大切やで。
ブルンストロームステージ下肢

評価すべき点は、足関節背屈が可能かどうか、それを分析していくだけです。
図4のように最初に足関節背屈がどれくらい可能かを判断しながら評価を進めていきます。
声かけは、
「足首を反らしてみてください。」
で大丈夫です。

なんか下肢の評価だけ多い気がするけど、なんでなの?

下肢の評価は、足関節の他に評価の視点が多いことや立位で行う評価がステージⅤ以降であるからやな。
そんなに心配せんでも大丈夫やで。
ステージⅡかⅠの判断は、レイミステ反応をみます。これは、非麻痺側下肢を内転や外転した際に、麻痺側下肢の内転筋に収縮があるかどうか連合反応をみることです。
立位で患側下肢を少し前に出し、膝関節伸展位のまま足関節背屈が可能→ステージⅤ。
(その他の評価は、立位で股関節伸展位のまま膝関節屈曲が可能かどうか。)
ステージⅥは、骨盤挙上による可動域以上に股関節外転が必要になります。さらに下腿の内外旋は、足の内がえしと外がえしを最終可動域まで努力的に行ってもらい、下腿近位部を触診しながら左右差を確認すると判別がしやすくなります。
下肢のステージⅢの股・膝関節屈曲と足関節背屈の共同運動が可能かどうかは、急性期と回復期・生活期で少し変わります。
急性期の場合、痙性が強まっていないことも多く、弛緩性麻痺であることが多いです。そのため、足関節背屈を伴う共同運動が出現しないこともあります。
ステージⅢの判断は、股・膝関節屈曲が明確に出ているかを確認しましょう。
要注意!ブルンストロームステージの評価で終わってはダメな理由

「リハビリを通じて手が動くようになったからよかった。」
これで日常生活で使用頻度が上がると思っている方は、要注意です。
それは、セラピストの自己満足で終わってしまうかもしれません。
患者さんのほとんどは、手が動くようになってすぐにはADLで使用できていないことがよくあります。
特に下記のような方は、必ずADL上でも評価しましょう。
●運動麻痺を動かすことにかなりの努力を要する
●手は動かせるけど、指令して動かすまでにタイムラグがある(運動主体感との関係)
●感覚障害によって触圧覚の感覚がわからないので、力加減が難しい など

実際の動きがスムーズでも患者さん自身が違和感を感じている場合があるってことか。

運動麻痺って、ただ手が動かなくなるだけじゃなくて、感覚障害や失認、身体所有感や運動主体感など、色んな病態が組み合わさっていることを知っておく必要があるで。
〇なぜ運動麻痺で動かなくなるのかをわかりやすくまとめています。
▶運動麻痺の「なぜ?」を脳科学で解き明かす:【臨床に役立つ脳科学】運動麻痺の「なぜ?」を解明する勉強法と実践ガイド|ヤマ脳勉強ブログ
▶なぜ動かないのか?運動を阻害する3つの要因:運動麻痺の回復を正しく理解する:Brunnstrom Stageと”動かない理由”を脳科学で読み解く!|ヤマ脳勉強ブログ
リハビリの成果=ADLでどれだけ活用できているのか。
この視点を忘れないことが重要です。
\豊富な動画コンテンツが魅力/
まとめ:ブルンストロームステージは要点をつかめれば、暗記の必要なし

今回ブルンストロームステージ(BRS)の要点をギュッとわかりやすくつめて解説しました。
・ブルンストロームステージは覚えて実践するものではなく、理解して評価するもの。
・上肢はBRSステージⅢから、下肢と手指はBRSステージⅣから評価を始めていきましょう。
この記事を読んで、インプットするだけでは臨床は何も変わりません。
明日、脳卒中の担当患者に実践してみてください。
きっと、今まで見えていなかった患者さんの運動麻痺の病態の一部を垣間見ることができるはずです。
重要なのは、知って納得だけで終わらず、実践して経験することが重要です。
次は、実際に私がBRSをどのように実践しているのかをより具体的に紹介していきます。
以上、ヤマでした~。
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